2017.06.22 Thursday

広島電鉄3800形[その3−仕上げ]

塗装します。

 

屋根、幌、台車はねずみ色1号(最近濃い気が…)、屋根上機器は灰色9号です。

 

 

車体は先に緑14号を吹き、帯の部分だけマスキングしてGMのアイボリーA(旧:小田急アイボリー)を重ねます。この塗り重ねが慣れないところで、今回は下地の緑が若干透ける感じになってしまいました。

 

 

 

 

下の写真のような段階だと、どこの車両か考えてしまいそうな配色です。

 

 

裾の色は微妙な感じで、白緑っぽい感じもしつつ新製時の実車写真では黄緑にも見えるため、手持ちの黄緑6号を吹いてみました。ちょっとイマイチに見えます。

 

前面窓周りは黒です。

 

 

 

実車の側窓サッシは、800形とは異なりブロンズ色をしています。きれいに塗れる自信がなく、やはりエナメルだろうとタミヤエナメルのブロンズや、つやありブラウンを試してみたのですが、ブロンズはメタリックのラメが入っておりダメで、つやありブラウンは明るすぎました。結局、つや消しブラウン2:つやあり黒1の割合で調色したものを塗りましたが、なんだか木枠のようになってしまいました。

 

前面ライトリムと側ドアレールにエナメルのクロームシルバーをさし、車番と「ぐりーんらいなー」のロゴをデカールで貼った後にクリアーを吹きました。ちなみに、クリアーをふくときは屋根をマスキングするようにしています。

 

切削した窓ガラスをはめ込んでほぼ完成です。あとは折を見て、C車の床板を詰める作業と、ヒューズボックスの追加をしなければなりません。

 

 

 

 

 

 

※2017/6/24追記

C車の床板を切り詰めました。

 

 

上がオリジナルのTM-TR06、下が切り詰め後です。白く見えるのは補強のプラ板です。右揃えで撮影しました。↓

 

2017.06.20 Tuesday

広島電鉄3800形[その2−出力]

DMMで出力しました。パーツは一通りひとつのランナーにつながっています。A車とB車のクーラーのみ、以前に試しに出力した部品を利用するので下の写真にはありません。

 

 

ここで、やはりというかデータの作り間違いを発見しました。

 

前面が丸目の3802、3803なのに対し、屋根を3804以降の形態で作ってしまいました。補助電源、避雷器がA車とB車に1個ずつなのを、補助電源はC車のみ、避雷器はB車のみに修正する必要があります。また、パンタ横のヒューズボックスがA車B車2個ずつのところ1個ずつ表現し忘れてしまいました(これは後日パーツを追加します)。

 

 

サフ吹き、積層痕磨きを繰り返して表面を平滑にし、屋根表現を修正してから車体を箱にしました。

 

 

上の写真は、仮にTM-TR06に車体をはめたところです。C車はTM-TR06の台車間距離が46.4mmのところ、車体のデータを44.8mmで作成したため、いずれ長さを詰めなければなりませんが、とりあえずそのままにしています。B車〜C車間に比べA車〜C車間が若干広いのがお分かりいただけるかと思います。

 

 

もう一度サフを吹いて全体の調子を整えました。屋根上機器は様子をつかむために仮置きした状態です。

 

2017.06.04 Sunday

JNMA2017物販

今年(2017年)のJNMAにて、最近の当ブログで製作記をご紹介した車両(これとかこれとか)を作ることのできる車体キットを、各4点、タイプモデルとして、T-Trak Networkブースで販売予定です。軽快電車用Zパンタ(PT110タイプ)も用意します。

以前のコメント欄で頒布まで手が回らないと書いたのですが、準備できましたので情報を上書きさせていただきます。なお、この記事はJNMA終了後に削除します。

2017.06.04 Sunday

広島電鉄3800形[その1−設計]

800形と並行して3800形のデータもだいぶ以前から温めていたのですが、単に作るだけではなく、進行方向によってパンタの上昇下降ができないかと考えて、出力がのびのびになっていました。結局、いい仕組みが思い浮かばないまま時間がだけが経ってしまい、鉄コレ動力TM-TR06の発売を迎えたので、パンタ可動は諦めて単に作るだけにします。

 

3900形との並び。屋根の形状が異なる

 

実車の形態は、量産先行車的な3801、丸目の3802〜3803、角目の3804〜3809に大別できるかと思います。3801のA,B車は800形と同様のクーラー(三菱製)を搭載していますが、3802以降は角ばったタイプ(東芝製)に変更されているようです。3802〜3803は補助電源がC車のみ1台であり、3801と3804以降はA,B車各1台です。排障器は3801と3803が800形と同様の板タイプ、3802と3804以降がパイプ組みのタイプですが、3802で板タイプ装着の写真もあるので、どこかのタイミングでパイプ組みに換装されたと考えるのが自然かもしれません。同じパイプ組みでも、3802と3804以降とでは、ステーの間隔が異なります。

 

3801B

 

3809B

 

台車は両端がFS87M、連接部がFS87Tです。M台車のほうは803以降のFS88に似ていますが、T台車は連接部で車体を支えるという独特の構造だからか、若干見た目が異なります。

 

FS87M

 

FS87T

 

データはこんな感じです。なんだか焦っていろいろと忘れている気がします。

 

 

 

2017.06.03 Saturday

鉄コレ動力TM-TR06「路面3連接車用」レビュー

鉄コレ動力TM-TR06「路面3連接車用」が発売になりました。同時発売の筑鉄2000形に対応した動力となっています。一覧表を更新しておきます。

 

台車間距離 軸距 車輪径 台車枠

TM-TR01

「路面電車用」

36.0 38.6 41.2 9.2 4.0(4.2?) KL11 日車C型 FS78

TM-TR02

「2軸電動車用」

16.0 6.0 ブリル21E

TM-TR03

「路面2連接車用」

43.8

43.8

9.2 4.2 KL13 OK12 NS15

TM-TR04

「大型路面電車用」

43.8 46.4 49.0 9.2 4.2 KS45L KS46L 日車C型

TM-TR05

「大型路面電車用B」

54.2 - - 9.2 4.2 KD204 - -

TM-TR06

「路面3連接車用」

43.8

46.4

43.8

- - 9.2 4.2 NS15 - -

赤字は推測

 

外箱

 

台車間距離等の記載

 

台車間距離は、外箱には最も外側の台車同士で134mmという記載しかありませんが、製品化発表時の資料には 「43.8-46.4-43.8」 (=134.0mm)と書かれていますので、それで間違いないのでしょう。

 

箱を開けると、動力ユニットのほか、説明書、台車枠×4組、床下スペーサー(Nと刻印)が入っています。動力ユニットは2連接車用と全く同一のものと思われます。台車枠は数種類入っているかと思いきや、NS15のみでした。筑鉄2000形以外でこの動力ユニットの適合車種として真っ先に思い浮かぶのが広電3000形ですが(ですよね?)、広電3000形のKL13台車はTM-TR03のときに型を起こしているにも関わらず、今回は不採用ということになります。(1)台車数が多いので余計なものを付属させなかったか、(2)広電3000形製品化時には別の専用動力ユニットを発売するか(C車の全長が筑鉄2000形と広電3000形で異なる)、(3)広電3000形の製品化は当面スコープに入っていないか、ということなのでしょう。ちなみに、台車枠の成形色はグレーで、TM-TR03付属の黒とは異なります。床下スペーサーは、TM-TR03と同じくランナーに「N」という刻印が入ったパーツです。

 

内容物

 

横から見るとこんな感じです。特に目新しさはありません。TM-TR03の2連接に、中間車の床板を挿入しただけの作りです。従って、編成前後方向の対称性はありません。

 

横から見たところ

 

連接部はスナップですので、簡単に外れます。

 

スナップを外したところ

 

やろうと思えばできる、程度の4連接です。特に意味はありません。

 

何連接でも可能

 

TM-TR06とTM-TR03との比較です。確認した限りでは、C車の床板有無以外の違いはありません。わざわざ新規の動力ユニットを設定せず、C車の床板だけ追加で売ればよかったのでは?と思わなくもありませんが、いろいろな理由があるのでしょう。

 

TM-TR06(下)とTM-TR03(上)の比較

 

鉄コレ筑鉄2000形の床板と比較してみます。B車とC車の床板は、連接部のスナップパーツも含め、成形色違いの同じ部品です。ということは、TM-TR06のC車の床下機器は、今回新たに筑鉄2000形を模したものと考えてよさそうですね。実車のことはよく知らないので、違っていたらすみません。

 

筑鉄2000形の床板とTM-TR06を下から

 

上から

 

相互に交換可能

 

以前の記事にもかいたように、筑鉄2000形と広電3500形以降の3連接車ではC車の台車間距離が結構違います。これまでのところ、鉄コレ動力の台車間距離が36.0mmから2.6mm刻みを死守していることを考えると、3500形のC車は43.8mmをあてがうでしょうし、3700〜3900形のC車も46.4mmよりは43.8mmに近い数字になります。今回のTM-TR06の製品化を以て広電3500形以降シリーズの製品化を期待するのは、残念ながら少々難しいように思います。(もちろんただの私見です)

 

2017.05.04 Thursday

阪堺 モ351形[その8−仕上げ]

窓枠部品を内側から貼ります。銀色の部品ですのでそのまま未塗装で使います。厳密にいえば中扉右側の窓が、昔は左右開きの二枚窓だった点がキット(=現在)とは異なるのですが、その表現は省略しました。屋根上機器も接着します。

 

 

窓セルを入れます。前面はロストワックスパーツに厚みがあるため、例によってアクリルはめ込みにしました。

 

 

下回りと車体とをこのまま組み合わせると、台車枠が干渉して首を振りません。キットの説明書にも指示があるとおり、ここはt0.3のプラ板をかまして車体をかさ上げすることにしました。下の写真で、二つ穴の開いた白いプラ板の帯が2か所あるのがそれです。台車枠をBトレ動力に貼るときの高さにも依存しますが、私の場合はt0.3で問題ありませんでした。

 

 

点灯化のために開けておいた穴に、リード線をハンダ付けした1608のチップLEDを入れます。

 

 

むむっ、入りきりません。ざぐり量が足りなかったようです。

 

 

この段階まで来て追加でざぐるのも、車体を傷つけるリスクがありそうなので、車体内部から照らすように方針変更しました。集電板から中継基板を一枚介して前後の前照灯LEDに接続します。今回は標識灯の点灯は考えていません。

 

 

最後に床板と車体をビス止めして完成です。

 

 

 

 

 

同じレールクラフト阿波座のモ161と並べてみます。

 

 

 

3Dプリンタで作ったモ601、モ701とも並べてみます。まぁまぁ、悪くない感じですね。

 

 

 

何度かに分けて私の場合の組み立て例を紹介をしてきましたが、最初に書いたように、詰めの甘い部分が幾つか残ったキットでした。明らかな部品の間違いだったり、説明書に組み立て手順が書いていなかったり…。モ161形キットはその辺りがちゃんとしていただけに、余計に気になった次第です。

まぁ、鉄道模型初心者でブラスキットを組み立てようという方はあまりいないと思いますので、それでも特に問題ないのかもしれませんが、ネット上に他の作例が見当たらなかったこともあり、恥を忍んで失敗談まで含めて細かくご紹介したつもりです。これからチャレンジされる方の何らかの参考になれば幸いです。

 

2017.05.03 Wednesday

阪堺 モ351形[その7−塗装]

非冷房時代の屋根上の資料を探してみたのですが、ネット上ではいい写真を見つけることができませんでした。モ501形であればいくつか見つかるものの、どうもモ351形とはランボードの位置等が異なるようです。

 

一か八かでトンボ出版の「阪堺電軌・和歌山軌道線」という本をネット通販で購入したところ、ばっちりの写真が掲載されていました(著作権の問題があるので転載はしません)。屋根の両サイドに、各々ひと続きのランボードが連なっているというのが正解のようです(南海らしいですね)。足の位置や長さ、屋根のRに合わせた形状を再現するために3Dプリンタで出力することとし、標識灯と一緒に出力サービスに注文しました。

 

 

 

ベンチレータは、形状が類似のTOMIXPB6017「ベンチレータ(キハ10系用・A10個・B2個)」を使うことにしました。AとBとの違いが製品を見てもよくわからないのですが(長さが若干異なる??)、Aのほうを使うことにし、取り付け足に合わせて屋根上に穴を開けました。下の写真はふたつともAです。右が製品そのままで取り付け足が二つあり、今回は取り付け足の一つを切除して左の状態にしました。二つの足に合わせて穴あけすると、穴の精度が悪かった場合に、ベンチレータと車体の並行が取れなくなってしまいますので。

 

 

 

 

サフを吹きます。

 

 

肩と屋根のRにスジが浮き出ていることが分かりましたので、一度磨きなおすことにしました。

 

 

 

再びサフで下地調整できたら、屋根に灰色9号を吹きます。

 

 

屋根上機器(配管、ヒューズボックス、パンタ台)をマスキングゾルでマスキングします。

 

 

ねずみ色1号を吹いて、マスキングゾルをはがします。屋根のRのスジは、結局消しきることができずに浮き出てしまいました。

 

 

今度は屋根をマスキングして、車体色(雲)となる白3号を吹きます。

 

 

雲塗装のマスキングは、キット付属のシートを使用します。前回のモ161形のときはドア部の密着が不足して吹込みが発生したため、ドア下部を避けて凹みに密着できるように切り抜きました。

 

 

貼ります。吹込みそうなところは、念入りにマスキングゾルで覆います。

 

 

非冷房時代ということで、オレンジ色には手元にあったガイア015「ピュアオレンジ」を使いました。少々鮮やかすぎたかも知れません。

 

 

マスキングをはがします。がーん。ドア右横の車体部分に吹込みが…

ドアの凹みに密着させたぶん、逆に浮き上がってしまったのでしょうね。通常の帯塗装と異なりドア右横の雲は下に向かっているため、横方向に粘着面積が足りなくなったようです。

 

 

気を取り直して屋根上機器を仮置きしてみます。

 

 

ドアレールに銀、前面Hゴムに灰色を入れ、ステッカーや車番インレタを貼っていきます。前面のオレンジ色の車番は当然のことながらキットに含まれないため、デカールを作りました。

 

またしてもここでミスを犯してしまいました。側面ドア間の車番はドア間中心=3枚目窓の下にくるはずなのですが、窓ひとつぶんずれて貼ってしまいました。車番インレタを貼った直後に気づいたのでセロテープではがそうとしたものの、こういうときに限ってしっかり転写されてしまっており、びくともしません。下手にいじって元の塗装を冒すのも怖く、目をつむることにしました。実車の写真を見ながら貼ったのに間違えるとは、なんとも情けない限りです。

 

悲しい思いでクリアコートしました。

 

2017.04.30 Sunday

阪堺 モ351形[その6−台車、屋根上]

モ351形の台車はKS-69もしくはTB-58ということで、恐らくメーカーが異なるだけで実質同形式だと思われますが、キットには専用の台車枠パーツが付属していますので、それを組み立てます。

 

表側

 

裏側

 

メインのパーツは、ブレーキシリンダやボルスタアンカを折り曲げることで立体感を出していきます。

 

 

軸受と空気バネは別パーツとなっているので、メインのパーツにハンダ付けします。この空気ばねパーツ、裏に縦筋が入っていてちゃんと半円柱形に曲げることができるものなのですが、非常に残念なことに、レールクラフト阿波座公式ページの作例写真が、この曲げを省略して扁平なまま組み上げたものになっています。見せ場のひとつなのにもったいないなと思います。

 

 

 

パンタはモ161と同様の構成で、やはりエッチングパーツを組み立てていくことになります。予備がまるまる1個分付属しているのは親切ですね。

 

 

下部の枠とシューのみ、ハンダ付けする箇所があります。

 

 

その他はパーツをはめ込んでいくだけですので、特に難しいところはありません。

 

 

 

続いて、屋根上機器や配管を組み立てます。これもやはり予備がまるまる1組ついています。

 

 

まずはパンタから前面に伸びる配管です。パンタの下で若干持ち上げて立体的にしておきます。

 

 

続いてパンタから屋根中央に向けて伸びる配管です。先端にあるヒューズボックスや碍子まで表現されているので、ここは折り曲げて立体的にしていきます。

 

 

 

むむむ、またもや、といった感じですが、配管が描くクランクの向きが、パーツと図面とで左右逆になっています。これは図面のほうが正しいので(屋根の穴位置も図面のとおり)、配管を強引に180°ひねって辻褄を合わせました。

 

 

もうひとつ、同じようにパンタから前面に伸びる配管を組み立てます。このパーツは特に問題ありませんでした。

 

 

 

 

こんな感じで穴にはめていきます。

 

 

位置が決まったら、裏からハンダで固定します。

 

 

 

今回は非冷房時代を再現しようと考えているため、冷房パーツ(冷房機、補助電源)は使いません。それらの取り付け用に開いている穴をハンダでふさぎました。

 

 

ここまでくると、かなりカタチがみえてきました。

 

 

2017.04.28 Friday

阪堺 モ351形[その5−車体組み立て3]

車体が箱になりましたので、小物を取り付けていきます。

 

まずは車外スピーカーです。四角いパーツと丸いパーツの2種類がありますが、私が調べた限りでは丸いパーツを使うのが正しいようです。四角い時代もあったのでしょうか? (→コメント欄にてご指摘いただきました。近年、丸型から角型への交換が進んでいるようです)

 

 

 

 

続いて、同じ板に収録されている排障器を折り曲げて組み立てます。特に問題なく組み立てられます。

 

 

 

 

うむむ。床板が車体に入りません。組み立て説明書にも、やすって調整を、という旨のことが書いてあります。

 

 

確かに床板はヤスれば入るのですが、さきほど作った排障器パーツは床板と位置を合わせてビス留めする構造ですので、排障器パーツまでヤスらなければならなくなります。そうすると、今度は排障器と全面裾が干渉します。下の写真のように、排障器パーツは前面基準で正規の位置に配置し、床板は端面をヤスるため、ビス穴が揃わなくなります。

 

 

これはビスで留めてみたときの写真ですが、このあとビスを外し、位置をずらした状態で床板と排障器パーツとをハンダ付けしました。 →記憶違いでした。排障器パーツの穴を拡大して、排障器パーツと床板との穴位置を揃えて下の写真のようにビスで仮止めしハンダ付け、そのうえでビスを外しました。

 

 

 

 

続いて雨どいを取り付けます。ここも正直なところ、どのように取り付けるのが正しいのかわかりませんでした。雨どいパーツに3か所ある取り付け足は、車体肩部3か所の穴にぴったり合いますので、これを差し込むことに間違いはなさそうです。

 

 


差したままの向きだと雨どいが立った状態になってしまうため、90°折り曲げてみたのですが、そうすると折り曲げ部の足が隠れずに見えてしまいます(もっともこれは、私の工作技術が未熟なためだと思います)。片側の雨どいがそうなってしまったため、もう片側は折り曲げずに立ったままにしました。もうひとつよく分からなかったのは、雨どいの長さが取り付け足に対して前後非対称だということです。上から見ると、左右の雨どいが交互にずれたような形になってしまいました。我ながら中途半端な工作に情けなくなります。

 

2017.04.24 Monday

広島電鉄800形[その4−おまけ]

最初に断っておくと、私は電車(鉄道)に関しては完全に趣味として興味を持っているにすぎず、業務上の情報等を知る立場にはありません。私の情報源といえば、趣味誌に掲載される豊富で詳細な記事や、インターネットに限られます。ということで、以下の内容はあくまで趣味人としての勝手な認識であり、情報の正確さは保証しない旨、ご承知いただければと思います。

 

これまで路面電車を3Dプリンタで何種類か作ってきましたが、こと屋根上機器については、全国の事業者で比較的同じようなものが採用されており、3Dデータの使いまわしができるのが楽な点です。

 

例えばこれは、三菱電機のCU-77という冷房機です。容量違いなのか、サフィックスに何種類か存在するようです。

続いてこれは、CU-77と組み合わせて使用される補助電源(SIV)です。岡山電軌や熊本市電によく使われる富士電機の冷房機は架線電圧のDCで直接駆動されるため専用の補助電源は存在しませんが、三菱電機の冷房機はAC駆動のため補助電源が必要となります。角型とかまぼこ型の違いは私にはわかりません。角型のほうはガルウィング?のように蓋が開くのでしょうね。

とすると、広電800形の屋根のもうひとつ載ってる第3の箱は、いったいナニモノなんでしょうか??

第3の箱

 

鉄道ファン1984年4月掲載の新車記事を読むと、補助電源と第3の箱をまとめて「補助電源」と示した写真が載っています。補助電源の箱に入りきらない部品が分散配置されているのでしょうか。にしては、広電の他の形式(例えば700形)に第3の箱はなく、説得性に欠ける解釈です。また、補助電源と第3の箱は屋根上でぴったり隣接しており、あたかも一体の箱のように見えなくもありませんが、真横から見るとわずかな隙間があり、やはり別体の箱であることが分かります。

 

真横から見ると隙間がある(左:補助電源、右:第3の箱)

 

「広電の他の形式には第3の箱はない」と書いたばかりですが、正確には誤りで、元祖軽快電車の3500形にはこれに似た箱が載っています。同時期に登場した長崎電軌2000形にも載っています。鉄道ファン1980年10月号の新車記事を読むと、長崎電軌2000形を例にまたまた補助電源と第3の箱をまとめて「補助電源」と示した写真が載っています。記事を書いた方も混同されているのかも知れませんが、これにだまされてはいけません。広電3500形の屋根上を見ると、B車連結面側に載っている富士電機の銘板が貼られた箱が補助電源のはずです(あくまで冷房機は直接駆動で、補助電源は制御、照明用とのこと)。第3の箱はA車連結面側に載っている別の箱です。ここで分かるのは、第3の箱の断面形状は、軽快電車設計時に冷房機や補助電源と意匠を揃えるために決められたということでした。

 

むかし保育社から刊行され、いまではNEKOから復刻されている「私鉄の車両3広島電鉄」に、答えがありました。冷房改造全盛期とあってか冷房機器の詳しい記事があり、そこで3500形屋根上機器についても図示されています。補助電源ではなくA車側に搭載された箱には「フィルタリアクトル、コンデンサ」というキャプションがありました。同じページの他の図では冷房機の凝縮器をコンデンサと記載しており非常に紛らわしいのですが、3500形の場合はフィルタコンデンサのことだと考えてよさそうです。また、同書の800形解説記事には「フィルターリアクトルなどを納めた第3の箱」という記載も出てきます。広電3500形、800形、長崎電軌2000形に共通するのはいずれも三菱電機の電機子チョッパ車だという点で、このような箱の中に必要な機器を納めたものと考えれば納得もいきます。(本記事の最初から使っている「第3の箱」という表現は、この本から拝借したのでした)

 

 

ところが、この箱を積んだ車両は、他にも2形式存在します。札幌市電の8500形シリーズと3300形です。外観上は、雪対策なのか左右2か所ずつの肩部の開口部が開いていないところや、長手方向の寸法がやや異なるようですが、それ以外はほぼ同じに見えます。

 

8500形はやはり三菱電機のVVVFが搭載されている車両で、電機子チョッパ同様ノイズ対策が必要でしょうから、この箱の中にはフィルタリアクトルとコンデンサが収納されていると考えてもよさそうです。参考までに、初のVVVF車両と言われている熊本市電8200形も同じく三菱電機のVVVFですが、コンデンサが屋根上の箱内にSIVと一緒に、リアクトルが運転席床下にそれぞれ分散配置されており、今回取り上げた第3の箱はありません。

 

札幌市電8520形に搭載された第3の箱

 

ここまではいいのです。ここまでは。

そうすると、抵抗制御車である札幌市電3300形の屋根上にある第3の箱の中身は一体なんなのでしょう?

 

単なる車内への通風口だというのが、いまのところの私の推理です。というのも、冷房車であるポラリスは別として、3300形以外の札幌市電は全て前面に巨大な通風口を持ちますが(屋根上にないのは、雪対策なのでしょう)、3300形にはそれがなく、どこかから外気を室内に導入する必要があります。それにはもう、屋根上に設置された第3の箱しかないように思います。通風用の箱を新たに設計するまでもなく、8500形シリーズにも使われている部品をあてがって共通化を図ったのでしょうか。第3の箱の片側端面には口がなく、そちらを前に走るときには外気が入りそうにありませんが、ラインフローファンで強制的に換気ができるのかもしれません。真相はいかに?

 

札幌市電3300形に搭載された第3の箱

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