2016.01.19 Tuesday

熊本市電1350形・8200形・8500形[その5−仕上げ]

デカールまで貼り終えたら、細部に色差しし、アクリル板から切削した窓ガラスをはめて仕上げます。ヘッドライト、テールライト、室内灯も、いつものように1608のチップLEDを使って組み込みました。
 



1350形「ほっかほっか亭」




8200形「でんでんnimoca」




8500形「ソラシドエア」

最後に、チキンラーメン号もまじえて集合写真を。図らずも、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルーと、103系のバリエーションのようになってしまいました。
今さらですが、チキンラーメン号製作時に白デカールが作れたならば、「チキンラーメン」ロゴの白い縁取りも再現できたのですけどね。ともあれ、3Dプリンタで作る熊本市電の模型シリーズは、ひとまずこれで終わりにします。
 



 
2016.01.18 Monday

熊本市電1350形・8200形・8500形[その4−ラッピングその2]

繰り返しになりますが、白デカールは下地として使用するもので、模様自体は別途カラープリントのデカールを用意しなければなりません(白地をそのまま使う場合はその限りではありませんけどね)。従って、画像データは「白地」「カラー」の2種類を準備する必要があります。

カラー画像のほうは、そのままレーザープリンタでデカール用紙にプリントします(下の写真上側の青いシート。ちなみに下側は比較用にインクジェットプリンタで印刷したタトゥーシール)。




周囲を黒でベタ塗りした白地画像のほうは、やはりレーザープリンタを使って光沢用紙にプリントします。



この用紙にスタンピングリーフを重ねたものをラミネータに通すことで、黒のトナー部分に白い箔が圧着されるわけです。

[ラミネータに通す前]


[ラミネータに通したあと]



何度かやり方を変えて試しているのですが、黒のトナー部分が多いと、この写真のようにスタンピングリーフにしわがよってしまうことが分かりました。しわがよった部分は汚くて使えないため、捨てることになります。この圧着作業の成否が全体の歩留まりに影響しますので、必要数よりかなり多めにデータを用意しておいたほうがよさそうです。

次に、光沢用紙の裏側からコピックのカラーレスブレンダを染みこませて、スタンピングリーフを光沢用紙からはがします。そうすると、スタンピングリーフ側には黒以外の模様が残ることになります。カラーレスブレンダは、量が少ないとはがれにくく、量が多いと箔がにじむため、比較的シビアな作業です。私が試した印象としては、あまり一度に広い面積を処理するのではなく、少ない面積をちょっと湿らせる程度に塗るのがよさそうでした。



下の写真で透明シートに白い模様が残っているのが、はがしたスタンピングリーフです。失敗した写真しか残しておらず、見苦しくて申し訳ありません。これはラミネータに巻き込んでしまったという失敗例です。




白い模様だけ残った箔を、今度はデカールシートと重ねてラミネータに通します。そうすると白い模様がデカールシートに転写されて、白デカールの完成と相成ります。



あとは普通のデカールと同じように、必要箇所を切り取って車体に貼っていくだけです。




白地の上から、別に用意しておいたカラー印刷のデカールを貼ります。デカール二枚重ねとなるわけですが、もともとが薄いため、厚みはあまり気になりません。



正面も同じように。



ここまでは8200形の例でしたが、1350形と8500形も同様にラッピングを施しました。頑張れば、8500形のような小さい文字もそこそこ見えるように再現できます。






2016.01.16 Saturday

熊本市電1350形・8200形・8500形[その3−ラッピング]

路面電車を模型化するにあたって、カラフルな広告塗装やラッピングの表現は欠かせません。パソコンとプリンタを使えば、一昔前とは比較にならないくらい容易にラッピングを作ることができますが、それでも手間がかかるものです。

私はこれまでインクジェットプリンタで簡単に作成できるタトゥーシールをデカール代わりに使ってきました。薄い車体色の上に濃いタトゥーシールを張るのであればきれいに再現できますが、車体色が濃い場合にはタトゥーシールを透過してしまって色が出ません。

透過防止のため下地が白のタトゥーシールも存在し、チキンラーメン電車のひよこちゃんはそれで表現しました。ある程度大まかな図形であればそれでも対応できるものの、細かい図形や文字となると、周囲に車体色をプリントアウトするほかありません。そうなると、下地として必要な部分だけ白印刷されたデカールが欲しくなってきます。

白デカールを再現できるプリンタとしては、ALPSのMDシリーズがよく知られています。その昔、私も普段使いのプリンタとしてMD5000を持っていました。デカール作成も可能なことを知ってからは模型作りに活用したこともありましたが、個体差なのか私のプリンタはインクリボンカートリッジをうまく拾えない不具合が多発し、USBでなくパラレルポートだということもあって結局使えなくなって手放してしまいました。MDプリンタがその後生産中止となってしまったのはご承知のことかと思います。


MDプリンタに頼らず白デカールが作成できる方法を、ネット上でもいろいろ試されている方がいらっしゃって、本当に敬服する限りです。その中でもF式WDという確立された方法があり、私もトライすることにしました。

F式WDは比較的取り組みやすい方法ではありますが、それでも下記の資機材が必須となります。
 ・レーザープリンタ
 ・ラミネータ
 ・光沢用紙
 ・スタンピングリーフ(作成したいデカール色。今回は白)
 ・レーザープリンタ用デカール用紙
 ・コピック(カラーレスブレンダ)

ラミネータは手持ちがあったもののレーザープリンタは所有しておらず、新しく買いました。富士ゼロックスのCP100bという機種で、年式が古いためか、カラーレーザーにも関わらず¥6,700という破格の値段で新品を購入することができました。実質同じ機種が他メーカーからもOEMで販売されているようです。




ラミネータはアイリスオーヤマのLTA42E、スタンピングリーフは吉田金糸店のマット白、デカールシートはハイキューパーツのクリアデカールTHです。




つづく。

2016.01.10 Sunday

熊本市電1350形・8200形・8500形[その2−組立・塗装]

例によって板キット形式で3Dプリント出力しました。出力サービスからモノが届いたら、

・IPAによる脱脂
・表面をサンドペーパーで磨く(ディテールがつぶれないよう注意)
・瞬間接着剤で組み立て
・パテ埋め、サフ吹き、磨き
・塗装

の順番で処理していきます。

下の写真は8500形です。出力時に側面になる側の表面が荒れるため、冷房機の側板に相当する部分も分割して上面を向くようにしました。排障器は折れやすいので予備も含め3個出力しています。



次の写真は8200形です。8500形と比較して、台車パーツ(M台車とT台車:各2個。砂箱の付くのがM台車)、連結器、2種類の排障器等、パーツ数が多くなります。




1350形と8500形を組み立ててサフ吹きしたところです。8500形の方は、パンタも可動するPT110を3Dプリンタで作りました。






色は、なかなか正確な塗料を選定するのも難しいので、いつも通り見た目で適当に選んでいます。

○1350形・・・クレオス4「イエロー」、ガイアVO-14「コーラルオレンジ」
○8200形・・・クレオス34「スカイブルー」
○8500形・・・窓周りはGM15「黄緑6号」に黄色を混ぜたもの、その他はクレオス64「ルマングリーン」

その他、屋根・床下は「ねずみ色1号」、屋上機器は「灰色9号」という定石通りの色にしました。







最後の写真に写っているのが、今回の秘密兵器、白デカールです。次回以降ご説明しようと思います。

2016.01.10 Sunday

熊本市電1350形・8200形・8500形[その1−準備]

3Dプリンタで作る路面電車ですが、前回の1200形「チキンラーメン電車」に続き、熊本市電の各種ラッピング電車を再現してみることにします。車両のバラエティと広告の見た目から、

 ○1350形「ほっかほっか亭」
 ○8200形「でんでんnimoca」
 ○8500形「ソラシドエア」

の3両を選びました。

3Dデータ作成はこれまでと特に変わるところはないので詳述しませんが、下記の点に留意しました。


○1350形
趣味誌の車両解説を読んでも、車体は「1200形」とほぼ同じと書かれていることが殆どで、差異が明確になっていません。いろいろ調べたところ、以下のような差異がありそうです。私の感覚によるものも含まれていますので、正確ではないかもしれません(微妙なところは路面電車ガイドブック記載の図面でも省略されています)。

 ・側面の窓割り(これはパッと見て分かる点ですね)
 ・前面の窓割り(いろいろと改造を受けて、現在は6両で3形態に分かれるようです)
 ・上下側面窓高さの割合(1350形のほうが、上段のHゴム窓の高さが広く、下段が狭くなっているようです)
 ・裾高さ(1350形のほうが裾が高いようです)
 ・前面テールランプの高さ(1350形のほうが低いような気がします)
 ・パンタの向き(1352号車のみ逆です)

今回再現する「ほっかほっか亭」号は1354号車で、全面窓割りが1353号車と同じ2両のみの形態になります。



○8200形
3Dプリンタの8200形といえば、かなり早い時期に出力を試された方の作例が有名かと思います。後追いとなりますので、よりよいものにしようと心がけました。

 ・図面は「鉄道ファン1982年8月号」を参考
 ・有名な作例ではオミットされていた「前面おでこ周りの傾斜」「PT110パンタ」「台車表現」「密着連結器」を表現

今回再現する「でんでんnimoca」は8201号車で、健軍町側に連結面がきます。8500形とパンタの向きはあっており、どちらかと言うともう1両の8202号車のほうがひっくり返っているイメージですね。(ちなみに、8200形は2両で連結運転をするために、連結器設置側エンドが向かい合うよう2両で向きが反対になっています。ご存じでない方のために)



○8500形
基本寸法は8200形と同じだと思いますので、やはり鉄道ファンの図面をベースにしました。
8200形との差異、留意点は以下の通りです。8200形と8500形の差異のベースとなっているのは、それぞれのメーカーである日本車両とアルナ工機の設計思想の違いかと思います。

 ・おでこは屋根のRがそのまま前端まで伸びており、方向幕部の傾斜が逆勾配
 ・出口扉が引き戸
 ・排障器の縦ステーの間隔が狭い
 ・窓枠の縁取りがない
 ・片側の側面にステップあり
 ・裾が高い

冷房機本体は4両全車がステンレスキセの新しいタイプになっていますが、補助電源は8502と8503が古いタイプです。今回再現する「ソラシドエア」は8503号車です。



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