<< CNCフライス盤 | main | RhB EW-I[その2−改良] >>
2015.01.04 Sunday

RhB EW-I[その1−試作]

かなり以前の記事で予告した通り、KATOの「氷河特急」の下回りを利用して一般型の客車を製作することにしました。

スイスのメーターゲージの私鉄で使われている客車は、ある程度設計が共通しているようで、会社や路線が異なっていても似た車両が走っています。日本における三セクのディーゼルカーのような状況です。その中でも、まずは「氷河特急」とつなげたり並べたりして走らせるため、RhBの客車をNゲージ(1/150)で模型化しようと思います。

RhBの客車にはいくつか形式(?)がありますが、両数とバリエーションが多いEW-I型を題材に選びました。1等車、2等車、1・2等車、荷物車、食堂車、運転台付き、車体長違い等々、把握するのが大変なほどです。

ここで試してみたかったのが、3D-CADと3Dプリンタです。それほど難しい車体形状でもないので、このようなツールを使ってどの程度のことができるのかチャレンジしてみました。

3D-CADには、RSコンポーネンツから無償でリリースされている"designspark mechanical"を使うことにしました。無償のCADには他にも"123D Design"があり、最初はそちらを試してみたのですが、PCの性能が足りないからか途中で落ちることが多く、私の環境では難がありました。"designspark mechanical"のほうは商用利用可能なライセンス形態であったり、RS自体も普段からお世話になっているのでとっつきやすい、といったよさがありました。

3D-CADを使ったモデリング方法は、ネット上の情報やスキルの高いモデラーの方々の解説にお任せすることにして、ここでは割愛します。

モデリングに際してのポイントは、下記のとおりです。

・KATO製「氷河特急」の下回りパーツを利用する
床下機器や台車の違いには目をつむり、基本的に流用します。床板が軽加工で嵌められるように車体長、幅、固定リブ等を設計することになります。従って、車体幅はやや広めになってしまいます。

・KATO製「氷河特急」と違和感なく併結できるよう考慮する
これはすなわち、縮尺1/160ではなく1/150で設計するということです。また、R150のカーブの通過性や貫通路の高さ、パノラマ客車との屋根高さの違いの再現等に気を付けます。パノラマ客車はそれほどハイディテールではないので、その辺のトーンも合わせて軽めにします。

・3D出力は板キット状とし、組み立てやすいよう考慮する
諸先輩方の経験を参考にさせていただき、板キット状態に出力できるようにします。3Dモデリングだからと一体成型にすると、積層痕が目立ったり形状が崩れたりする問題が発生するそうです。良いように考えると、自分の理想の板キットが作れるということでもあります。パーツの位置決めがしやすい位置にリブを付けたり、ピンを打ったりと、メーカーの設計者気分になれます。

・塗装しやすいパーツ分割とする
前項と似ていますが、自分の塗装手順(マスキング手順)に合わせたパーツ分割で設計します。今回は、屋根、ステップの2パーツを塗装後接着とし、マスキングの手間を省きました。

・出力はアクリル高精細とする
出力サービスにDMMを利用する前提で、アクリル高精細の「先端形状0.2mm」という基準を念頭に設計します。この辺は何をもって先端形状というのかイマイチはっきりしませんが、0.2mm未満の薄い肉厚にはしない、というのが、ひとつの目安かと思います。(NGならDMMの方が親切に教えてくれます)


そうやって作った以下のようなデータ(2等車、18.5m=氷河特急の床板をそのまま利用)を、DMMで出力しました。



届いたものをそのまま組み立てると、下の写真のようになります。




色を塗るとこんな感じです。このときは、帯やドア部は灰色でした。屋根が浮いているのは接着前だからです。








この試作によって分かったのは、次のような点です。

(1)組み立てやすさ、パーツの合いはほぼ良好
(2)モデリングの細かさ、造形の再現性としては予想したとおりで悪くない
(3)屋根が実車より扁平っぽい気がする
(4)腰が高い
(5)パノラマ客車との貫通路高さは合ってる
(6)氷河特急の室内パーツだと窓ピッチと合わない
(7)マスキングテープをはがすときに塗装が剥げる

(3)に関しては、路モジ仲間にも指摘されてデータを修正してみたのですが、それほど変わりません。KATO製床板流用のため車体幅が広いこと、R150でも首が振れるようにデッキ部をそれほど絞れなかったこと、さらにパノラマ客車との屋根、貫通路高さのバランス等々考慮すると、なかなか実車のイメージ通りにいかないというのが正直なところです。難しいです。

(4)に関しては、車体全体を0.5mm下げ、さらに窓下を0.5mm広くすることで、車体裾を1.0mm落としました。

(6)に関しては、追加で専用の室内パーツを作ることにしました。しかし、これが造形質量(=造形金額)の増加を招くことになります。

(7)に関しては、並行して作っていた路面電車の塗装でも同じ状況に陥りました。パーツの洗浄が不十分だと思われたので中性洗剤でゴシゴシ洗ってみたものの、改善しません。仕方なくIPAにつけて再塗装すると、今度は大丈夫なのです。恐らく、IPAのような強力な脱脂剤でないと、出力したパーツを十分に洗浄できないようです。


2回目の造形については、次回書くことにします。
コメント
コメントする








 
Calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>
Selected Entries
Categories
            
Archives
Recent Comment
Links
Profile
Search this site.
Others
Mobile
qrcode
Powered by
30days Album
無料ブログ作成サービス JUGEM