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2017.01.28 Saturday

鉄コレ動力TM-TR05「大型路面電車用B」レビュー

鉄コレ動力TM-TR05「大型路面電車用B」が発売になりました。商品名には謳われていませんが、実質的には同時発売の京阪80型専用動力です。これまで分からなかった情報が分かりましたので、一覧表を更新しておきます。台車間距離は54.2mmということで、TM-TR01の36.0mmから続く2.6mm刻みを踏襲した数字となっています(後述しますが、51.6mm、56.8mmにも設定可能です)。実車は8,200mmなので1/150では54.7mmとなり、まぁまぁ妥当な数字かと思います。

 

台車間距離 軸距 車輪径 台車枠

TM-TR01

「路面電車用」

36.0 38.6 41.2 9.2 4.0(4.2?) KL11 日車C型 FS78

TM-TR02

「2軸電動車用」

16.0 6.0 ブリル21E

TM-TR03

「路面2連接車用」

43.8

43.8

9.2 4.2 KL13 OK12 NS15

TM-TR04

「大型路面電車用」

43.8 46.4 49.0 9.2 4.2 KS45L KS46L 日車C型

TM-TR05

「大型路面電車用B」

54.2 - - 9.2 4.2 KD204 - -

TM-TR06

「路面3連接車用」

43.8

46.4

43.8

- - 9.2 4.2 NS15

赤字は推測

 

外箱

 

台車間距離はこのとおり

 

箱を開けると、動力車ユニットのほか、トレーラー車ユニット、説明書、台車枠×2両分、床前スペーサー・ドローバーのランナーが入っています。動力ユニットの基本的な構成や台車パーツはTM-TR01からの一連の製品群に準じていますが、床下機器は路面電車以外の鉄コレと同じく、元の製品から外したものを取り付けるようになっている点が大きく異なります。成形色は、動力車ユニット、トレーラー車ユニット、床前スペーサー・ドローバーいずれも黒です。

 

内容物

 

各動力を並べてみます。上からTM-TR01、TM-TR03、TM-TR04、TM-TR05の順です。

 

 

 

 

斜め上から見てみます。床下機器を取り付けるため、これまでの路面動力のようにモーターを囲む位置にウェイトが取り付けられず、その代わり全長の長さを活かして床上にウェイトが追加されています。

 

 

 

T台車側の床板パーツは、よく見るとこれまでと違うものです。

 

 

 

台車間距離が変更できるとは公式に謳われていませんが、例の可変機構は健在です。製品の54.2mmというのは、過去の動力でいうところの「中」設定の状態であり、ピンを外してT台車側の床板をスライドさせれば伸び縮みします。下の写真は、上から「短」(51.6mm)、「中」(54.2mm)、「長」(56.8mm)と変えてみたものです。最初にも書きましたが、TM-TR01の「短」「中」「長」、TM-TR04の「短」「中」「長」、TM-TR05の「短」「中」「長」(但し非公式)は2.6mm間隔で一連のシリーズになることから、これは意図的な設計と考えてよさそうです。

 

 

 

 

床前スペーサー・ドローバーランナーには、京阪という意味なのか「KH」という刻印があります。スペーサー、ドローバーとも同じものが2つずつ収録されており、スペーサーは動力ユニットの前後に取り付けるため2つ必要ですが、ドローバーは言うまでもなく1つで足ります。ちなみに、下の写真で最も上に写っているドローバーは、4年前に事業者限定で販売された京阪80型冷房車のもの、二番目のグレーのものが、今回発売の京阪80型非冷房車のものです。TM-TR05のドローバーは非冷房車付属のものと同じ長さになっています。ドローバーが長いぶん連結面が広がるということではなく、ドローバーを受けるピンの位置が今回から車体中央よりに移設されています。

 

 

 

下の写真は、上から事業者限定京阪80型冷房車、今回発売の京阪80型非冷房車、TM-TR05付属のトレーラー車の床板を並べたものです。下の二つは成形色が異なるだけでモノは同じです。ドローバーを受けるピンの位置が今回から変更されているのが分かるかと思います。

 

 

 

TM-TR05が実質的に京阪80型の専用品だというのは異論がないことだと思いますが、いろいろと解せない点、すなわちもう少し広い範囲への応用も視野に入っているのではないかという点があります。

  • 成形色はグレーでよいはずが黒である
  • 台車枠、T床板、ドローバーがわざわざ付いてくるので、だぶる
  • 床前スペーサーは別部品ではなく、そもそも動力ユニットに成形されていてもよいのでは?
  • 動力ユニットが伸縮可能

例えば、2両連結運転をする嵐電のモボ101は台車間距離が7,930mm、1/150換算で52.9mmとなり、TM-TR05の「短」「中」のちょうど中間サイズになりますね。嵐電への展開はあるでしょうか。また、ドローバーが余る件は期待的拡大解釈をすると、TM-TR05を複数連結して4両、6両…と増やすことも可能だということです。もしや京阪800系やリニア地下鉄製品化への布石か?と思いましたが、それらは台車間距離が11,000mmなのでさらに大型なんですね。まぁ、単に鉄コレ動力の設計思想に沿っただけで深い意味はない、のかも知れません。

 

事業者限定京阪80型冷房車を動力化したいと、今回のTM-TR05を待ちわびていた方も多いと思いますが、私はアルモデルの「鉄コレ動力TM-TR01延長改造キット」を利用して動力化していたので、比較してみました。

 

まずは動力ユニットです。ストレッチの方法が異なるだけで元は同じ動力ユニットですので、性能的にも同等かと思います。

 

 

連結した全長もほぼ同じです。

 

 

 

この写真からも、ドローバーを受けるピンの位置の違いが分かりますね。

 

 

 

この床前スペーサーとドローバーを使って試したくなるのが、連結式の路面電車の再現です。床前スペーサーと、過去の動力のスペーサーは取り付け穴寸法が同一のようなので、TM-TR01に取り付け、京都市電2000形にはめてみました。

 

 

 

結果としては、うまくいきません。床前スペーサーが大きいため車体に入れようとすると長手方向のセンターがずれてしまうほか、ドローバー受けピンの位置が高くなるため水平に引き出すことができません。逆に言うと専用のドローバー対応スペーサーさえあれば連結運転も可能になりますので、今後の製品展開に期待したくなります。(本当にやりたければ自作すればいいだけの話なのですが、レビュー記事ですので、あくまでもともとの製品としてどうか、という視点で書いています)

 

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