2016.09.26 Monday

新町停留場[その4−信号1]

昨年、路モジの信号長からATCの在線検知の信号をもらう方法を教えてもらいました。せっかくなので在線検知を利用したギミックを取り込みたいと思い、新町の交差点の信号機の動きを再現することにしました。

 

新町の交差点はスクランブル交差点になっており、歩行者用信号→東西方向の車道信号→南北方向の車道信号の順で、順次青信号が切り替わるようになっています。路面電車用の信号は常時 × 表示です。ここで電車が交差点の手前までやってくると、確認十字灯 + が点灯し電車は信号の切り替わりまで待機します。次に南北方向の車道信号が赤になったタイミングで電車が進出できるようになり、 × が消え、が点灯します。

 

路モジで再現しようとした場合、ATCでは交差点手前で一時停止できません。そこで、当該閉塞区間の在線を検知すると確認十字灯を点灯、歩行者用と車道信号を強制赤にして黄色矢印を点灯させ、うまくいけばタイミングよく電車が通過する、というシーケンスにアレンジすることにしました。

 

信号機本体にはKATOのものを使います。灯具の場所に穴を開け、背面をうすくそぎます。

 

 

赤、緑、黄各色の1608サイズのチップLEDを、ポリウレタン銅線で配線していきます。LEDの個数+コモンの本数引き出すことになるため、矢印信号は大変なことになります。

 

 

 

ポリウレタン銅線を目立たないように支柱に沿わせて、瞬着で固定していきます。コモンだけ間違いなくわかるようにマーキングしておくほかは、特にLEDと銅線の対応は追っておらず、後でモジュールベースの裏面に引き出してから試点灯しながら確認していくことにします。

 

 

表から見るとこんな感じです。ひとつだけポツンと離れているのが、確認十字灯になります。

 

 

背面をプラ板でふさいだあと、LEDの発光面をマスキングして信号機を塗装します。塗装することでポリウレタン銅線が目立たなくなります。

 

 

表の穴にはレンズ代わりに木工用ボンドを充填します。

 

 

非常に分かりづらいですが、木工用ボンドが乾いた後に、矢印や十字、歩行者の模様をプリントしたデカールを貼りこんでいきます。

 

 

ここまで仕上げて、モジュールのベースに固定していくことになります。

 

2016.09.18 Sunday

鉄コレ動力TM-TR03「路面2連接車用」レビュー

鉄コレ動力TM-TR03「路面2連接車用」が発売になりました。直接的には同時発売の熊本市電5000形に対応した動力ですが、台車枠が該当のOK12のほかKL13、NS15も含まれており、西鉄軌道線ファミリーへの今後の商品展開を予感させる内容となっています。

 

台車間距離 軸距 車輪径 台車枠

TM-TR01

「路面電車用」

36.0 38.6 41.2 9.2 4.0(4.2?) KL11 日車C型 FS78

TM-TR02

「2軸電動車用」

16.0 6.0 ブリル21E

TM-TR03

「路面2連接車用」

43.8 9.2 4.2 KL13 OK12 NS15

TM-TR04

「大型路面電車用」

43.8 46.4 49.0 9.2 4.2 KS45L KS46L 日車C型

TM-TR05

「大型路面電車用B」

不明 - - 9.2 4.2 なし - -

赤字は推測

 

外箱

 

台車間距離、軸距はこのとおり

 

箱を開けると、動力ユニットのほか、説明書、台車枠各種×3組、床下スペーサー(Nと刻印)が入っています。動力ユニットは基本的な構成はTM-TR01に準じていますが、プラが灰色成型となったほか、台車間距離が伸びているぶん主要パーツが長いものに変更されています。このあたりは、近く発売されるTM-TR04「大型路面電車用」との共通パーツもありそうです。

 

内容物

 

気になる連接部はこのようになっています。連接部分は台車を含め動力側と一体であり、連接台車からも集電します。

 

連接部アップ

 

動力側でないT車側の床板は連接部のセンターピンにスナップされているだけですので、引っ張れば簡単に外れます。もし今後三連接車が製品化された場合、中間車の床板を間に割り込ませればよさそうです。

 

外したところ

 

連接部のT台車と、T車側のT台車は、単純に集電板の有無が異なるだけのようです。T車側の台車は、製品化が予告された京阪80形用動力ユニットのT車にも使われそうですね。

 

左:連接部の台車  右:T車側の台車

 

公式には謳っていませんが、この動力ユニットでも伸縮機構を動かすことができます。これは単にTM-TR04と部品を共通化しているからだと思われ、デフォルトの台車間距離43.8mmからストレッチすると、動力ユニットの集電板の長さが足りずに連接台車から外れてしまいます。集電板の長さがTM-TR04より短いのは、長いと連接部で干渉するからなのでしょう。また動力ユニットだけ伸縮できてもT車側床板は変えられないため、あまり意味はないかもしれません。

 

1段階ストレッチ(台車間距離46.4mm)

 

2段階ストレッチ(台車間距離49.0mm)

 

あえて夢を見るならば、国内の連接車を見渡してみると福井鉄道880形、770形が台車間距離7250mm、1/150スケールで48.3mmとなり、2段階ストレッチした49.0mmで対応できそうに思えます。妄想は膨らみますね。

2016.09.01 Thursday

阪堺 モ701形[その4−おまけ]

3D出力したあとに710号にすることを決めたので、クーラーキセが実車と異なっていたのですが、正規(?)のパーツを追加で出力し(熊本市電8500形のときと同じもの)、載せ替えました。

 

2016.08.27 Saturday

新町停留場[その3−建物]

GMのキットがやや大きいサイズだったため、限られたモジュール上にいくつかの建物を再現するのに、さんけいの「みにちゅあーと」を使うことにしました。実際の風景、雰囲気に似た建物をカタログから選んでいき、PC上でサイズを確認していきます。最終的に、「そば屋」「石材店」「食堂B」「商店D」 を選びました。

 

基本的には素組みで塗装もしていません。屋根のみ、紙のままだと質感がイマイチなので、南洋物産の西日本風屋根瓦プレートに取り替えています。

 

 

 

 

 

「そば屋」は、出入り口を妻から側面に移設し、モジュール上では歩道に面するようにしました。

 

 

道路はt0.5プラ板にクレオス「軍艦色(2)」を吹いたあと、白線部分を残してマスキングし、キャラクターホワイトを吹きました。シールやテープの貼り付けで白線を表現するとめくれてしまう心配があるので、メンテ性も考えて塗装表現にしています。

 

 

プラ板の裏には、道路の中央に相当する位置に、1mmのプラ角棒を接着しました。この状態のプラ板をベースボードに固定すると道路の中央が盛り上がり、水勾配を表現することができます。うまく表現できたかどうかはさておき、ジオラマの道路が模型的に見えてしまうのは、水勾配がないからではないかと思います。

 

歩道には津川のレンガシートを無塗装で使いました。

 

 

2016.08.21 Sunday

新町停留場[その2−レール、路面]

ボードは、ホームセンターで買ってきたt4.0のシナベニヤ板から組み立てます。市販ベニヤ板のタテヨコの長さは、表示されている寸法より1mm程度長いことがありますが、曲線モジュールの場合はレール接続部ではない側に逃げられるので、多少ラフでも構わないと思います。

 

 

レールは、直線部にユニトラックの道床を使うことで複線間隔を正確に25mmにし、曲線は半径がちょうどの製品がないためコルク道床とフレキ枕木を使いました。レールはフレキから抜いたのものを、最後に通しで1本ずつ枕木に挿入します。こうするとレール裏側にはんだ付けで給電できなくなるので、あらかじめ配線したおいたジョイナーを途中で通す格好にしました。しかし、そこだけ枕木の間隔が空いてしまうことになりイマイチですね。うまい方法はないものでしょうか・・・

 

 

 

 

道床幅50mm以外のスペースには、5mmのスチレンボードを切り出しておきました。道路形状に合わせてバスコレが走行できるよう、位置を調整しながら針金をマスキングテープで固定します。

 

 

試運転をしたり、建物を仮配置してみます。が、今回初めて組んだGMの入母屋キット、2階建てにしては巨大ではないでしょうか・・・

 

 

 

2016.08.20 Saturday

新町停留場[その1−設計]

これまで熊本市電の車両を製作してきて、それを飾ったり走らせたりすることができる路面モジュールが欲しくなり、熊本市電の風景を作ることにしました。

 

魅力的な絵になる風景として、通町筋の緑化軌道、熊本駅前から田崎橋にかけてのサイドリザベーション、祗園橋の街並みなどが思い浮かびます。今回は、路モジ的に目立ちやすい曲線モジュールにできうる風景のうち、以前訪問した際に印象的だった新町停留場を選ぶことにします。

 

新町は、市の中心部から上熊本駅前に向かうB系統の途中にある停留場で、カーブしながら専用軌道から併用軌道に移行する場所です。また、周囲は城下町の雰囲気を残した街並みが残っており、絵になる風景だと思います。

 

 

 

 

310×310mmの曲線モジュールに落とし込むにあたって、90度カーブする途中に短い直線を入れ、そこをホームにする形でデフォルメしたいと思います。地図を参考に、この直線の角度は45度ではなく53度傾けることにします。カーブ半径は内線をR140、外線をR165としました。それらの関係が成り立つように図面を描いていきます。

 

 

線路配置を基準に、道路の位置や横断歩道等の白線、建物の配置を追加していきます。交差点全体にひかれた斜線で分かるように、ここはスクランブル交差点なんですね。

 

 

 

 

 

 

 

2016.08.10 Wednesday

阪堺 モ701形[その3−塗装、仕上げ]

モ701形、モ601形とも、現在は全車広告車輌となっており、オリジナル塗装は現存していないようです。どの広告塗装を選ぶかかなり悩み、あまりアクが強くなさそうなパンダ塗装を再現することにしました。パンダ塗装車は701と710の2両があり、ともに何度も広告パターンが変わっているのですが、今回は昨年12月から710号に施されている現行塗装を選びました。

 

車体はいったんGM37「白3号」を全体に吹いた後、前面窓周りと雨どいを残してマスキングし、クレオス2「黒」を吹きます。

 

 

次に、ライトケース周りの窪んだところをマスキングし直して、同じく黒を吹きました。ライト周りのマスキングがラフなのは、この場合気にしません。

 

 

塗装をするのはここまでで、あとは全面的にデカールを利用しました。もちろん、前面の塗り分けパターンや側面腰下、幕板の広い面積を塗装する手もあると思います。しかし、前面の塗り分けはマスキングテープのカット次第でいびつになる恐れがあること、側面はパンダのイラストと黒塗装との白い隙間の幅が一定でなくなる恐れがあること、から、デカールの正確さに頼ることにしたのでした。

 

デカールのデータはネットで拾った画像を加工して作り、レーザープリンタでデカール用紙に印刷しました。凹凸面へのデカール用紙の追従性がかなりよく、位置さえ合えばストレスなく貼り続けることができます。ライトケース周りの窪みだけ塗装したのは、デカールの回らない部分だったからです。ラフなマスキングではみ出た塗装は、デカールの下に隠れるので問題ありませんでした。

 

 

デカールを貼り終えたら窓サッシとドアレールにタミヤエナメルXF16「フラットアルミ」、HゴムにタミヤエナメルXF1「フラットブラック」を差します。全体をクリアコートしたあと、アクリル板を切削した窓ガラスをはめ込んで完成です。

 

現在の710号はクーラーがステンレスキセに更新されているようですので、模型のほうもいずれ交換したいと思います。

また肝心の鉄コレ動力TM-TR04がまだ発売されていませんので、暫定的にTM-TR01を分割して仮にはめた状態となっています。

 

 

阿波座のモ161と並べてみました。

 

 

次に、熊本1200形、岡山7000形と並べてみます。こうして比べると、車体サイズの違いがよく分かります。

 

 

以前に製作した、神ノ木停留場モジュールに飾ってみました。なかなかいい感じです(自己満足ですけどね)。

 

 

 

2016.08.08 Monday

阪堺 モ701形[その2−組み立て]

3DCADで作成した部品を並び替えて、板キット状に出力します。

 

 

この状態でサーフェイサーを吹きます。

 

 

ペーパーがけして目立つ積層痕を消し、組み上げてから前面と側面の隙間を埋めていきます。

 

 

以前に作ったレールクラフト阿波座のモ161と並べてみました。ともに路面電車にしては大型の車体ということで、さすがのボリューム感です。ただ、3Dプリンタで繊細な表現が可能になったとはいえ、ブラスキットと比べるとやはりボテッとした印象ですね。

 

 

2016.08.07 Sunday

阪堺 モ701形[その1−設計]

トミーテックから鉄コレで阪堺モ161形が発売されることとなり、併せて台車間距離がこれまでより長い路面電車用動力(TM-TR04)も発表になりました。TM-TR01〜04までの寸法関係をまとめると、下表のようになります。

 

台車間距離 軸距 車輪径 台車枠
TM-TR01 36.0 38.6 41.2 9.2 4.0(4.2?) KL11 日車C型 FS78
TM-TR02 16.0 6.0 ブリル21E
TM-TR03 43.8 9.2 4.2 KL13 OK12 NS15
TM-TR04 43.8 46.4 49.0 9.2 4.2 KS45L KS46L 日車C型

 

黒字が公称値、赤は発表資料等から推測される値です。TM-TR01,03,04のボギー台車は、実質共通部品だと考えてよいかと思います。これまで大型路面電車はTM-TR01をストレッチするしかありませんでしたが、TM-TR04の登場でより手軽にモデル化することができそうです。もうひとつ新製品のTM-TR03は待望の連接動力で、3連接に改造すれば広島電鉄の連接車各型式の模型化も視野に入ってきますね。

 

ということで、台車間距離7000mm、1/150で46.6mmとなる阪堺モ701形を、3Dプリンタを使ってNゲージ模型化することにしました。

 

図面はネット検索すると比較的簡単に見つかります。側面を製図するのはそれほど難しくありません。前面も平面から構成されるのでCADデータに起こすのは大変ではないはずなのですが、正面窓周りの凹んだ部分が若干傾斜しているようで、地味に面倒な作業になりました。(実車を見ると傾斜のせいで額縁の上辺が下辺より出っ張っています。傾斜を再現しなければ塗り分けの印象が変わってしまいそうです)

 

台車は流用できるものがないので(東急世田谷線300系が類似だそうですが)、同様に3DCADでデータを作成しました。軸距は鉄コレ動力(9.2mm)にとらわれず、スケールに即して(11.0mm)再現しています。

 

 

2016.07.24 Sunday

岡山電軌7000形 [その2−たま電車作り直し]

私が最初に3Dプリンタで製作したのが岡山電軌7000形シリーズ(もちろんNゲージ)でした。その後、他の車種を作ってみて様子がつかめてきたところ、初期のデータを手直ししたくなり、7001号たま電車を再製作しました。

 

手前:今回再製作したもの 奥:前回のもの

 

修正点は大きく下記の3点です。

 

  • 前面データを全面的に作り直し(奥行き方向を深く、正面の微妙な曲面の再現、ライトリムをくっきり)
  • 側面にディテールを追加(屋根に上がるステップ、側窓の手すり)
  • 石津式パンタをPS26の流用から、3Dプリンタによる正規サイズに変更

 

全体的に印象が改善されたのではないかと思います。しかしこうしてみると、以前のパンタは大きすぎましたね。

 

奥:前回 手前:今回

 

奥:今回 手前:前回

 

7月のJNMAの路モジの展示で走らせていたのは、再製作したほうの車両でした。前回の車体を外に持ち出す機会は今後はないと思いますが、3D本の表紙に載せていただいた記念すべき作品でもあるので、大事にとっておきます。

 

JNMA2016にて

 

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